結婚相談所の成婚率のからくり
結婚相談所に登録を考えた時に考慮に入れるのは
費用
会員数
相性
実績
利便性
等に加え
成婚率
を多くの場合、考慮に入れるのではないでしょうか?
成婚率が高ければ高いほど、自分自身の結婚の可能性も上がりそうです。
結婚相談所に入るならなるべく高い成婚率の結婚相談所に登録したいと思うのは自然な事です。
しかし!
この成婚率には大きなからくりがある訳です。
その からくり の部分を以下に説明していきます。
結婚相談所での成婚とは?
結婚相談所で使われる成婚とは、結婚の約束をすることになります。
一般的に言われる、成婚と婚約は同義だと考えてよいと思います。
結婚相談所の場合には、この成婚の段階で成婚料という成功報酬をいただく事が多いので、2人の間で結婚の約束をした時点で結婚相談所は成婚退会となります。
結婚相談所によって微妙な違いはあっても、ほぼこの時点だと思って差し支えないでしょう。
結婚相談所で言われる成婚率とは、会員様の中で婚約をする割合という事です。
しかし、この成婚率には小さくない「からくり」によってユーザー様側に誤解を生んでいるケースが良くあるのです。
結婚相談所の成婚率の計算
成婚率とは、登録されている会員様のうち何割の会員様が婚約されたのか?
という割合になります。
当然、成婚率は高い方が良いのですが、ここでの問題が
多くの結婚相談所で使っている成婚率という言葉ですが、実は成婚率をはかる定義が明確ではないのです。
成婚という言葉の定義は、2人が結婚の約束をした状態を指します。
結婚を約束し結婚相談所を退会する訳です。
その成婚する確率をお伝えする
成婚率
これに明確な定義がないのです。
それぞれの結婚相談所によって異なる形で成婚率を算出し伝えているのです。
①1年間の成婚者数を1年間の入会者数で割る方法
代表的な成婚率として、1年間の成婚者数を1年間の入会者数で割る計算があります。
20人の成婚者と40名の入会者であれば、20/40=50%
成婚率50%となります。
多くの結婚相談所で使われている成婚率の計算式になります。
②1年間の成婚者数を1年間の退会者数で割る方法
1年間の成婚者数を1年間の退会者数で割るという形も多くの結婚相談所で取り入れられています。
20人の成婚退会者を退会者の総数40人で割ると
20/40=50%の成婚率となります。
こちらも多くの結婚相談所で取り入れられている計算式ですが、成婚率は高く出やすくなります。
70%だとか80%だとかの成婚率を算出している結婚相談所はこの計算式の事が多くなります。
理由の1つとして
退会ではなく、休会という形で活動を停止してしまう会員様が少なくない数います。
この休会者を加えず、純粋な退会者だけとなるので分母が小さくなり、成婚率が上がるのです。
③1年間の成婚者数を総会員数で割る方法
逆に成婚率が低く出るのは、1年間の成婚者数を総会員数で割る計算になります。
経済産業省の算出する結婚相談所の成婚率はこの形で、この形での成婚率は
男性:8.4%
女性:10.1%
という極端に低いものになります。
10%とは、10名の成婚者と所属の会員様が100名というバランスになります。
非常に低い成婚率となりますが、実際にこの計算式を表示している結婚相談所はまずありません。
1つは、成婚率は低く出てしまう為、
A相談所 成婚率 60%
B相談所 成婚率 11%
等と他の計算式を用いている結婚相談所と極端な差になってしまうからです。
もう1つに、長期休会などの実質的には退会会員様を加えなくてはいけないという理由です。
成婚者10名 活動会員50名 休会会員50名等の場合
実際は 10/50=20% の成婚率であるのに
休会会員を含めることにより 10/100=10% の成婚率になってしまう訳です。
この不利に感じる方式で成婚率を出す結婚相談所はまずありません。
異常な成婚率の結婚相談所もある。
上記の①~②の計算により成婚率を算出している結婚相談所が多いのですが、中には異常な高さの数値を開示している結婚相談所もあります。
異常な数値をだす結婚相談所の成婚率には
自社での提供サービス以外での結婚も成婚者に加えるなどと言う場合や、自社会員数名の状態で%を算出するという場合などもあります。
ここまでになると少しインチキな感じさえします。
成婚率は参考程度
結局
成婚率の算出方法が違う為に、成婚率の比較自体がフェアな競争にはならないのが現実になります。
高いと思われた成婚率が、高く出やすい計算方法を用いているだけだったり、率で測るには「N」が少なすぎるケースだったりする状態では、成婚率は参考程度にという事が結論になります。
成婚率が高いから。
という理由で結婚相談所をきめてしまう事は避けましょう。
さらに参考程度にという事でお伝えしますと、
上記の①や②の形の成婚率の算出法であれば、50%以上の成婚率は難しくはありません。
結婚相談所の会員数のからくり
ホームページなどに記載されている結婚相談所の会員数見ると「?」と不思議に思いませんか?
テレビでCMを流しているような大手結婚相談所と、誰も知らないこじんまりとした零細結婚相談所の紹介会員数が同じだったり、むしろ聞いたこともないような小さな結婚相談所の方が会員数が多いような事を書いていたりします。
いったい何故だと思いますか?
それには、当然からくりがある訳です。
結婚相談所は個人・零細事業者
県や市などの自治体・行政が運営している結婚相談所を除くと、日本にある結婚相談所の99・9%は個人もしくは零細事業者になります。
結婚相談所の運営業者で、社員1000人を超える事業者はありませんし、100人を超える所でも事業者数全体の0.1%に満たない割合になります。
つまり、ほとんどの場合
結婚相談所=個人・零細事業者
と言ってよいのです。
それぞれの結婚相談所が単体で抱えている会員様の数は、数名から数百名がほとんどで、個々の結婚相談所単体だけでは十分な紹介を会員様に提供できません。
そこで、零細規模の結婚相談所の会員様データーをお互いに共有する事で万単位の会員データベースを作り会員様に提供するという形がとられています。
登録の会員様情報を共有
小さな結婚相談所がそれぞれの会員様のデーターを1か所にまとめて、万単位の会員データーベースを作るのですが、このデータベースをまとめているのが連盟と言われる組織になります。
連盟は、以下のように会員様データーを共有できるデータベースを作る訳です。
会員様が10名の結婚相談所200社
会員様が30名の結婚相談所200社
会員様が50名の結婚相談所200社
会員様が100名の結婚相談所200社
この結婚相談所1000社で会員数38000名のデータベースが出来上がります。
小さな個人の結婚相談所に登録しても、その結婚相談所が加盟している数万人の会員様データーからお相手を探す事ができる訳はここにあります。
個人の結婚相談所のホームページなどで、紹介会員数8万人とか、10万人等の記載があるのはこのような仕組みになるのです。
各団体・連盟の会員数
まとめ役の連盟としてデーターベースを管理している会社の代表的なものが
日本仲人連盟(NNR)
全国結婚相談事業者連盟(TMS)
日本結婚相談所連盟(IBJ)
日本ブライダル連盟(BIU)
日本結婚相談協会(JBA)
デンファレ(良縁会)
となります。
また、大手結婚相談所として
オーネット
ツヴァイ
サンマリエ
ノッツエ
がありますが、それぞれの連盟・団体・大手結婚相談所も資本参加や提携などにより会員様のデーターベースはグループ化しています。
業界最大手のIBJグループ
IBJグループは、
IBJの直営結婚相談所であるIBJラウンジメンバーズ
IBJへの加盟結婚相談所
子会社のサンマリエ ツヴァイ
提携のオーネット
の会員様合計で約9万人(2024/07/01現在)と結婚相談所最多のグループとなります。
スクラムグループ
IBJに次ぐ規模の結婚相談所のデーターベースがスクラムになります。
スクラムには
老舗の日本仲人連盟(NNR)
全国結婚相談事業者連盟(TMS)に加え、
東証グロース上場のパートナーエージェント
の会員様のデーターを共有し約65000名(2024/07/01現在)のデーターベースを構築しています。
ネットクラブグループ
ネットクラブのグループには
日本ブライダル連盟(BIU)
日本結婚相談協会(JBA)
デンファレ(良縁会)
の3連盟に加え
ノッツエ
の会員様のデーターが統合され、66000名(2023/10/23現在)の会員様データベースがあります。
日本の結婚相談所の会員数
基本的には、日本における結婚相談所の会員数は、IBJグループ スクラムグループ ネットクラブグループでほぼ網羅していると言ってよいかと思います。
合計すれば延べ 221000名
の会員数になりますが、複数の連盟に重複登録の会員様も少なくない数おられますので実数は15万人程度かと思います。
また、
トモカイは複数の連盟に以下のように重複加盟している為、結婚相談所のほぼすべてのデーターにアクセスでき、お見合い・交際が可能になっております。
結婚相談所 トモカイが日本最多の会員数という理由は、上記のようなからくりがある訳です。