「デート代は男性が奢るべきか?」
「今の時代は割り勘でいいでしょう?」
この話は、いつまでたっても終わりません。
私は、奢るのが正しいとか、割り勘が間違っているという話ではないと思っています。
それぞれの考え方でいいでしょう。
ただ、婚活の現場を長く見ていると、ひとつ面白い違いがあります。
男性の「ケチ」は、女性からかなり嫌われます。
一方で、女性がお金を使わないことは、それほど男性から嫌われません。
むしろ、
「堅実」
「倹約家」
「家庭的」
と好意的に見られることさえあります。
その代わり、男性が嫌うのは、お金を使いすぎる女性です。
男性はケチが嫌われ、女性は浪費が嫌われる。
なぜなのでしょうか。
女性が嫌うのは「お金を持っていない男性」だけではない
女性が男性のケチを嫌う理由を、
「女性は男性に奢ってもらいたいから」
だけで説明すると、少し浅いように思います。
例えば、
年収が高いにもかかわらず、毎回1円単位まできっちり割り勘にする男性。
必要な場面でも、
「これは自分のお金だから」
という姿勢を強く見せる男性。
こうした男性に、女性が不安を感じることがあります。
男性からすれば、
「男女平等なのに何が悪いの?」
という話でしょう。
理屈としては正しい。
でも、男女の仲は正邪だけでは決まりません。
女性が見ているのは、
この男性がお金を持っているかどうかだけではなく、自分や家族のために使ってくれる人なのか?
という部分もあるように思います。
遺伝子にインプット?
少し昔までさかのぼって考えてみます。
人間も動物です。
昔は今のように、
給料日になれば銀行口座にお金が振り込まれるわけではありません。
自然界から食べ物を獲得しなければ、生きていけませんでした。
男性は基本的に、自分で食べ物を得ることができます。
ですから、パートナーの女性がケチだったとしても、
自分で食べ物を得られる男性にとっては、それだけで生命の危険になるわけではありません。
一方で女性には、
妊娠
出産
授乳
乳幼児の世話
など、自分で食料を得る事が難しい時期があります。
そうした時期には、
パートナーの男性が食料を得られる力があるかだけでなく、
得た食料を、自分や子どもに分けてくれるかどうかも重要だったはずです。
たくさんの食料を持っていても、
「これは俺の分だから」
と分けてくれない男性がパートナーなら、困窮してしまいます。
極端に言えば、女性だけでなく子どもの生存にも関わる訳です。
そう考えると女性が、
「持っているものを人に分けたがらない男性」
に強い警戒感を持つのは、それほど不思議ではありません。
高収入でもケチな男性が嫌われる理由
高収入であっても、女性から敬遠される男性がいるのが面白いところです。
もし女性が男性に求めているものが、単純に「収入の高さ」だけなら、
年収が高い男性ほど無条件で人気になるはずです。
しかし実際には、
高収入でも極端にケチな男性は女性から敬遠されます。
なぜなら、
持っていることと、分けてくれることは別だからです。
年収が高くても、
家族のためには使いたくない。
自分のためには使うけれど、相手には使わない。
そう感じさせる男性であれば、女性にとっては安心材料になりません。
もちろん、
デートで奢ったから家族思い。
割り勘だからケチ。
そんな単純な話ではありません。
ただ、交際初期には相手のことがまだよく分からないため、
食事代の払い方やお金の使い方といった小さな行動から、
その人の価値観を判断せざるをえません。
だから男性が思っている以上に、
「ケチに見える」ということは婚活ではマイナスになるのだと思います。
男性はケチな女性は嫌いじゃない。浪費家が嫌い
逆に男性はケチな女性を嫌悪しません。浪費家の女性を嫌います。
では、なぜ男性は女性のケチを嫌わず浪費を嫌うのでしょう?
男性は、女性がお金を使わないことをそれほど嫌わず、むしろ、
貯金ができる
無駄遣いをしない
堅実に生活できる
という女性を結婚相手として歓迎する男性は多いのです。
しかし、
収入に見合わない生活をする。
高額な買い物を繰り返す。
貯金がまったくできない。
という浪費をする女性には警戒します。
これも同じように考えると分かりやすい。
男性からすれば、
自分たちが得たものを守ってくれる女性は安心ですが、使い果たしてしまう女性は不安なのです。
つまり、
男性のケチは、「家族に必要なものを分けてくれないかもしれない」
という不安。
女性の浪費は、「家族の資源を使い果たしてしまうかもしれない」
という不安。
なのかもしれません。
奢るか、割り勘かという話ではない
私は、奢り論争を見るたびに、
本当の問題は、
「男が払うべきか?」
「男女平等だから割り勘にすべきか?」
という話だけではないと思っています。
女性が男性のお金の使い方から見ているもの。
男性が女性のお金の使い方から見ているもの。
結局は、
「この人と一緒に生活して大丈夫だろうか?」
という安心感なのでしょう。
だから、
男性は必ず奢ればいいという話でもありません。
女性はお金を使ってはいけないという話でもありません。
ただ婚活では、
男性は「出さなすぎること」に注意し、女性は「使いすぎること」に注意した方がいい。
男女で警戒されやすいポイントが少し違うということです。
現代では男女とも働きます。それでも、相手のお金の使い方に感じる安心・不安には、古の時代からの感覚が残っているのかもしれません。
奢り論争がいつまでたっても終わらないのも、
案外、そんなところに理由があるのではないでしょうか。
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