距離を制するもの
ボクシングの才能には、パンチ力とかスピードとか人によってある程度決まっている部分があります。パンチ力はあればあるほど良いですし、スピードも速ければ速いほどプラスです。
婚活男性に例えるなら、収入とか仕事とか体型とか最初にわかる条件の部分でしょうね。ボクシング同様、個々の条件は良い方が有利に決まっています。
さて、ボクシングの場合、このスピードとパンチ力を生かすために最も必要な感覚があります。
それが、距離感です。
相手との距離感をつかむのが上手いボクサーは自分の得意な距離、自分のパンチが効率よく当たる距離で戦う事ができます。逆に、距離感をつかむのが下手なボクサーは自分のパンチは当たらない、相手のパンチだけ貰ってしまう距離で戦うことが多くなってしまうのです。
パンチやスピードがあっても、それだけではボクシングは勝てないのですが、距離をつかむのが上手なボクサーは非力であったり、スピードがなかったりしても勝つことができるのです。
伝説のチャンピオン、モハメドアリなどはパンチの弱い非力なボクサーでしたし、金メダルの村田選手などもスピード感には欠けるボクサーです。
さて、男女の仲も同様で、
相手との距離感を上手につかむ事が、上手に関係を築いていく秘訣でもあるわけです。男女の仲以外での距離感は上司部下、先輩後輩や取引先等と、ある程度のラインが決まっていることも多いのですが男女の仲はラインがありません。
実際に相手の反応をうかがいながら距離を計るしかないんですね。
馴れ馴れしかったり、他人行儀に感じたりしないためにも、
相手は何を求めているのか?
相手が何を好んで何を嫌うのか?
想像力を働かせて上手に距離をつかむ必要があります。距離さえつかんでしまえば無敵です。