婚活をしている人から、
「昔より条件は下げています」
と言われることがあります。
本人としては、本当にそう思っているのだと思います。
でも婚活では、
希望条件を下げたつもりなのに、実際には理想が上がっている
ということがよくあります。
なぜなら、
自分も相手も年齢を重ねていくからです。
「普通でいい」が普通ではない
例えば女性が、
「昔は面食いでしたけど、今は普通くらいの見た目ならいいんです」
と言ったとします。
一見すると、
かなり希望を下げたように聞こえます。
でも、
年齢を重ねても「普通の見た目」と思われる男性は、実はそれほど普通ではありません。
若い頃は、
肌も髪も体型もある程度は年齢が助けてくれます。
ところが年齢が上がれば、
体型を維持している。
清潔感がある。
服装に気を使っている。
髪や肌も整えている。
これだけでも差がついてきます。
つまり、
40代、50代の「普通に素敵」は、20代、30代の普通とは違う
ということです。
本人は「普通でいい」と思っていても、
その「普通」が、実はかなり上位だったりします。
「そこそこ」という希望は意外と高い
婚活では、
「そこそこの収入」
「そこそこの容姿」
「そこそこの学歴」
「そこそこ話が合う人」
という言葉もよく出てきます。
でも、この「そこそこ」が難しい。
なぜなら、
自分が満足できる水準を「そこそこ」と呼んでいることが多いからです。
年収も、
見た目も、
学歴も、
性格も、
全部そこそこ。
これを全部そろえれば、
もう「そこそこ」ではありません。
極めて条件の良い人です。
婚活では、
一つ一つは普通に見える条件でも、全部そろえると一気に該当者が少なくなります。
希望条件を変えていなくても、理想は上がる
もう一つ、婚活で非常に気づきにくいことがあります。
それは、
条件を変えていなくても、年月が経つだけで希望が上がることがある
ということです。
例えば男性が35歳の時に、
30歳の女性を希望していたとします。
年齢差は5歳です。
その男性が40歳になっても、
希望する女性の年齢が30歳のままだったとします。
本人からすれば、
「昔から希望は変えていません」
となります。
でも実際には違います。
35歳と30歳なら5歳差。
40歳と30歳なら10歳差です。
希望条件を変えていなくても、
相対的には、より難しい条件を求めるようになっています。
ここに気づかないまま婚活している人は少なくありません。
年齢が上がるほど「普通」の基準も変わる
婚活では、
自分が年齢を重ねる一方で、
相手に求める基準だけが昔のまま残ってしまうことがあります。
すると、
本人は、
「そんなに高望みしていない」
と思っている。
でも周囲から見ると、
かなり厳しい希望になっている。
ということが起こります。
これは誰にでも起こることです。
自分自身の変化というのは、案外、自分では分からないものです。
自分の変化には、自分が一番気づきにくい
先日、私も写真を撮る機会がありました。
出来上がった写真を見て、
「俺、こんなに禿げてたっけ?」
と思いました。
写真の写りが悪いのかと思い、
妻に聞きました。
「俺、こんなに禿げてる?」
「うん、禿げてる」
娘にも聞きました。
「お父さん、こんなに禿げてる?」
「うん、禿げてる」
どうやら、
写真屋さんは悪くありませんでした。
自分の変化というのは、
毎日少しずつ進むので、自分では案外気づかないものです。
婚活も同じです。
年齢が上がった。
自分の立ち位置が変わった。
相手からの見られ方が変わった。
希望条件の難易度が変わった。
こうした変化には、
本人が一番気づきにくいのです。
婚活では「今の自分」で考える
大事なのは、
無理に理想を下げることではありません。
今の自分にとって、その希望がどの程度の難易度なのかを知ることです。
昔の自分ではなく、
今の自分。
昔の相手ではなく、
今の婚活市場。
そこで、
自分の希望がどのくらい現実的なのかを見る。
それが婚活ではとても大切です。
理想を持つのは悪くありません。
ただ、
理想は、自分が思っている以上に少しずつ上がっていく。
そのことだけは、知っておいた方がいいと思います。
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