皆さんもおわかりのように、結婚相談所にはメリットだけではなくデメリットも少なくありません。
容易に想像できるデメリットもあれば、実際に登録してみないとわからないデメリットもあります。
実際に登録してからかわるよりも、デメリットは事前に知っておいた方が良いはずです。
そんなデメリットを以下にまとめました。
デメリット1:結婚相談所における費用の高さ
最もわかりやすいデメリットとして、結婚相談所でお相手を探そうとすれば、料金・費用がかかります。
データーベースの保守、登録作業、各種書類の確認、相談窓口の維持、
ルールマナーの浸透、お見合いの取次、お相手のご紹介、日時の設定、お返事の確認、交際状況の把握、活動相談、
等人間が介在するのでどうしても費用がかかるんですね。
それぞれの、費用について解説していきます。
デメリット1-1:入会料や登録料などが必要
結婚相談所の場合、まず入会金な登録料などと言う初期の費用がかかります。
入会金について
入会金は、活動するのに必要なプロフィールの作成や、カウンセリングに要する費用になります。結婚相談所の場合はプロフィールを
結婚相談所のカウンセラーがカウンセラーから「この会員様のお勧めポイント」として紹介文章を作成します。
優しくて頼りがいがあるとか、明るく仕事熱心だとか、言うカウンセラーが感じた会員様のお人柄を(300~1000文字程度が多い)作成することになります。
登録料について
登録料は、多くの結婚相談所は自社だけでは会員様に紹介数が不足する為、会員データーベースを管理する連盟・団体に加盟しています。
その加盟団体に自会の会員様を登録する際に発生する登録費用になります。
デメリット1-2:会費やお見合いの費用がかかる
結婚相談所は登録後にも活動する為の費用が発生します。月の会費や、実際にお見合いする際のお見合い料というものです。
月会費
月の会費は、登録料と同様にそれぞれの結婚相談所が加盟している連盟・団体に支払う会費になります。
それぞれの連盟・団体は管理するデーターベースの維持費用を会員数に応じて加盟相談所に課金しています。
課金された結婚相談所はそれを会員様に請求するという流れになります。
金額は、加盟連盟1つで3000円~15000円、加盟連盟2~3と増えるにつれ加算されるケースが多くなります。
お見合い料
お見合い料は、会員様のお見合いにおける設定料金になります。多くの場合3000円~5000円となりますが、
月会費が比較的高い16500円程度になると、お見合い料は月会費内になっている結婚相談所が多いようです。
お見合い料についての考え方は、お見合い料が無料の方がお見合いを気軽にできるという考えもあれば、お見合い料が有料の方が真剣に大事にお見合いをする。
という考えもあります。どちらも理解できる考えではあります。
また、お見合い料が無料という結婚相談所は比較的月会費が高く、毎月のお見合いの申し込み件数が少ないという傾向があり
お見合い料が有料の場合は、月会費は安価で、お見合いの申し込み件数は多いという傾向があります。
デメリット1-3:他の婚活方法に比べて総合的な費用が高い
記載してきた通り、結婚相談所は他の婚活方法に比べて費用が高額になります。
婚活アプリなどであれば、毎月数千円の会費だけで婚活がスタートできますし、それ以降のコストもオプションが数千円単位で販売されているだけになります。
結婚相談所が最も高額だというのは動かない事実でしょう。
高額である費用の内訳に納得し、問題ないと思えるのであれば結婚相談所を選択すべきでしょうし、費用がかかる部分のサービスは必要ないという場合は
他の安価な婚活を選択するという事になると思います。
事実を言えば、結婚相談所の費用は現状から大きく下がる事はないと思います。
理由として、上場企業であるIBJ等は、結婚相談所から得る利益も大きくしていこうとしている事があります。
加盟している結婚相談所から儲けようとする。
上場している以上、利益を増大させようとする事は自然な事ですし、防ぎようのない事です。
その値上げ分は、ユーザーである会員様への課金という形になりやすいという事です。
費用はかかる。という前提で結婚相談所を検討されてみて下さい。
デメリット2:結婚相談所特有のルールや制約がある
結婚相談所では、登録や活動にルールがあります。
これが、面倒に感じる場合も窮屈に感じる場合もあるでしょう。
しかし、このデメリットを裏返せば全て結婚相談所のメリットにもつながっているとも言えます。
この部分に限って言えば、
デメリットを無くすよりも、デメリットはあっても安心・安全といったメリットを追求するのが結婚相談所としては正しいものだと言えます。
ルール・制約には以下のようなものがあります。
2-1、身分証明等の登録が面倒くさい
結婚相談所の登録には、住所・年齢・独身・学歴・男性の場合は収入などの身分証明と写真の撮影・提出など面倒な部分があります。
婚活アプリやパーティーなどでは自己申告で良い場合も多く、結婚相談所の敷居の高さが面倒に感じるかもしれません。
しかし、これありきが結婚相談所ですのでどうしても避けられない部分ではあります。
2-2、結婚相手としてのみの出会い
恋人や気軽な男女付き合い等は、結婚相談所では認められていません。
もちろん、既婚者が遊び目的で登録することも、結婚を目的としない関係でお付き合いを継続することも出来ません。
あくまでも結婚相手としてだけなんですね。
2-3、結婚相談所は交際期間がある
結婚相談所では、お見合いから3か月~6か月にて結論を出す必要があります。
ある程度の期間に集中して結婚相手を探すという特化したお付き合いになります。一般の結婚の場合は出会いから結婚まで平均で4年となりますが、結婚相談所の場合は1年を目標とします。
結婚相談所では、独身で結婚意欲のある方同士の出会いに限定し、条件の大まかな部分は事前に開示し早期の結婚を推奨しています。
タイトな日程に感じるかもしれませんが、ズルズルと3年4年というお付き合いを認められないというのが結婚相談所のスタンスになります。
結婚相談所の面倒な縛りは、その縛りがあるから結婚相談所だと言える部分でもあり、ユーザー様側に対して個別に緩めたりすることも出来ない部分になります。
縛りがある事で「安全」「安心」を担保しているとご理解頂ければと思います。
デメリット3:必ずしも結婚できるとは限らない
当たり前と言えば当たり前の話ですが、結婚相談所に登録したからと言って、必ず結婚ができるとは限らないんですね。
結婚相談所で保証できる事は、お相手の年齢や住所や独身や学歴などの書面で確認できる情報であり、お人柄や相性などには保証はありません。
そして、結婚の保証もないという事になります。
3-1、婚活市場では市場原理が働く
登録はあくまでも自分が結婚市場に参入するという事に過ぎません。それぞれ自分自身をを商品として相手を探す物々交換をしている市場だとも言えます。
市場には市場原理が働きます。
市場原理とは、つまり結果は平等にはならないという事です。
同じ料金を支払っていても、人気はそれぞれの会員様の条件により変わります。
人気の会員様もいれば、そうはならない会員様もいるという事です。結婚相談所の登録はマーケットに参入するという事です。
3-2お見合いでも恋愛感情を必要とする
結婚相談所ではお互いのプロフィールからわかる外見の雰囲気や条件などが合致した相手とお見合いをし交際をスタートさせます。
結婚したい同士で条件が合致して出会うのだから、すぐに結婚できそうだ。
と思われるかもしれませんが、実際にはそこに「恋愛感情」がプラスされないと結婚には至りにくくなります。
良い人だが・・ とか 悪い人ではないが・・ とか 優しい人だが・・
等と人間的な好印象をプラスされても、なお不足が出るケースが決して少なくないのです。
条件が合致すれば結婚に進んだ、昔のような純然たる「お見合い結婚」というものはなくなり
異性から「恋愛感情」を持ってもらえなければ結婚に至らない現在では、異性とのコミュニケーション能力が結婚に不可欠になっています。
3-1、相手への希望が高くなりやすい
結婚相談所での出会いは、普段の生活の中で、たまたま相手が傍にいた訳ではないので、まずは相手を選びます。
選ぶという事は、よりよいものを選ぼうとするのが人間の自然な姿です。
多くの異性を比較して、良い相手を探す。
しかし、それは自分のリーチの届く範囲から離れた相手を探してしまっている事も多くなります。
素晴らしい相手が、自分に合う相手 自分のリーチの届く相手とイコールではない訳です。
結婚相談所は自分に合う人よりも、素晴らしい相手を探してしまいやすくなります。
デメリット4:結婚相談所によってバラつきがある
結婚相談所はほとんどが、零細業者の集まりですのでサービス、料金にバラツキがあります。
満足いく結婚相談所に出会えれば良いのですが、そうでない場合も事実あるでしょう。
4-1、スピードが遅い、ミスが多い
お見合いの日程調整のスピードが遅い、連絡のミスが多いなど連絡の仲介者として結婚相談所に不満を持たれる会員様は多くいます。
レスポンスの遅さについては、お見合い相手やお見合い相手の担当者が遅い場合も少なくないのですが、いつもいつも遅い場合は所属のカウンセラーが遅いのでしょう。
また、定休日でもないのに担当者の休みなどで連絡が滞る場合などは、会員様からすれば仲介者であれば、もう少し融通を利かせてもらえないだろうか。と思う事も無理な希望でもないように思います。
人間のすることですので、ミスが出ることは仕方がありませんがミスが多発するような結婚相談所には不満がたまるはずです。
4-2、費用に納得がいかない
費用に対しては、高い安いよりも納得できるか出来ないか。という部分が大きくなります。
高額であっても納得できるサービスの対価であれば問題ありませんし、安価であってもサービスに見合っていないと思えれば満足は出来ない訳です。
また、これに費用が発生するのか。と不満がもたれるのが
結婚相談所なのに、交際に関したちょっとした相談や、プロフィールの変更や写真の変更などに費用が発生するのもユーザー様側からすると納得しにくいように思います。
また、活動が順調でない場合により高額なコースへ誘導される場合なども会員様からすると納得しにくいでしょう。
営利だけを目的としている事業者もいますので注意は必要です。
4-3、カウンセリングに納得できない
結婚相談所のお伝えすることは、個人だけの経験(N=1)ではなく数多くの会員様のケーススタディになりますので、交際のアドバイスとして全く的外れの事をお伝えすることはないかと思います。
しかし、年代が違いすぎたり、カウンセリングがアップデートがされていない場合になどは
「それは違うんじゃない?」と思われることも予想されます。
基本的にはカウンセリングに「柔軟性」があるか?という部分につきます。
「べき」論が強すぎて、時代とかけ離れてしまっているカウンセラーがいることも事実です。
4-4、カウンセラーの好き嫌いを優先される
ほとんどの場合、カウンセラーは会員様がルールの中で活動頂けるのであれば会員様に嫌悪を持つことはないと思います。
ルールの逸脱を何度も繰り返すという事であれば、会員様に原因もありますし、他の会員様にも相談所側にも迷惑な事になりますので、ルールを守っていただけない会員様との関係を良好に保つことは難しいと思います。
しかし、ルールを順守しているにもかかわらずカウンセラーの好悪によって活動に制限が出てしまうというケースもない訳でもないようです。
仮に好悪があっても会員様の活動をサポートするのが仕事ですので、それを放棄することは結婚相談所としてはあってはならない事です。
残念ながら、好悪によって最低限のモラルを放棄する相手を変える事は不可能だと思います。担当を変えてもらうか、結婚相談所を変えるしか解決策はないように思います。
結婚相談所のデメリットはメリットの裏側
上記記載しましたように、結婚相談所のデメリットの多くは結婚相談所ならではのメリットを求めた際にどうしても出来てしまう光と影の影の部分が多くなります。
結婚相談所側に問題がある、デメリット4の部分もありますが、その他の多くはそれがあるから結婚相談所だとも言えます。
さらに傲慢な事を言えば、
結婚相談所は誰でもいつでも出来る業種です。
資格に守られたり、新規参入が難しかったり、許認可、政治的なコネが必要な業種ではありません。
つまり、
婚活が国家課題になっている現在、消費者側に良いサービスを提供できれば必ず繁栄する訳です。
参入障壁が低く、自由競争で規制の少ない業種は
競争が激しい為にレベルは向上していきます。
結婚相談所にはデメリットもありますが、メリットも多くあります。
メリットデメリットを考慮の上、ご判断いただければと思います。