江戸時代の商家

少子化と言いますが、これは江戸時代の江戸の町にもあった問題です。

江戸時代のサラリーマンと言うか 江戸の商売屋に勤めた場合の結婚は結構シビアなものでした。

入社は丁稚として12歳くらいになります。現在と10年くらい違いますね。

10年(20~22歳)くらいで手代(係長のような感じ)になります。

さらに10年(30~32歳)くらいで番頭(課長のようなもの)になりますが、ここではまだ結婚できません。

番頭になっても、部屋住みと言って住みこみで働いているんです。

ここからさらに10年の40歳くらいでやっと独立した番頭(部長~役員)になり結婚する事になります。

当時の40歳ですから今で言えば55歳くらいですかね。

やっと結婚しても4~5年で隠居が待っていました。

45歳くらいで隠居、現在で言えば定年です。

40歳で結婚して45歳で隠居 55歳くらいで寿命が来てしまいますので子供がなんとか丁稚に行くくらいまで育てられればヨシとした時代だったんです。

江戸で生まれる子供は少なく、江戸の町の人口は他の場所からの流入により維持されていたんです。

江戸の町は結婚に向かないシステムだったんですが、これは現在の東京なのどの都市部にも少し言えますね。