自分の長所が相手にとって魅力とは限らない
結婚相談所で仕事をしていると、男女の間にある意外な認識のズレに気づくことがあります。
結婚相談所は男性と女性、双方の希望や本音を聞く仕事です。
そのため、男性が一生懸命アピールしていることが、女性にはそれほど響いていなかったり、女性が自信を持って伝えている長所が、男性にはあまり評価されていなかったりすることがわかります。
本人はプラス10点のつもりで伝えているのに、相手にとってはプラス1点なんて事は当たり前のようにあります。
場合によっては、マイナスになってしまうことさえあるんですね。
婚活では、こうした勘違いが少なくないのです。
男性の家事アピールは効果があるのか?
男性が「料理も洗濯も掃除もできます」とアピールすることがあります。
実際、女性は男性の家事への積極性を重視しています。
婚活事業を複合展開する株式会社IBJが2023年に実施した調査では、婚活中の女性の約8割、男性の約7割が、お相手の家事への積極性を重視すると回答しています。
また、理想の家事分担については、男女ともに「5割ずつ」が最も多い回答でした。出典:株式会社IBJ「理想の家事・育児分担と家計負担について」
しかし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。
相手に求める条件と、相手を好きになる理由は違うということです。
「家事を手伝います」はアピールになるのか?
男性が自己PRで、
「結婚したら家事も積極的に手伝います」
と書くことがあります。
男性としては、女性に好印象を与えようとしているのでしょう。
しかし、この言葉は女性にとって、必ずしもプラスのアピールになりません。
なぜなら、
「手伝う」という言葉には、家事は女性が中心になって行うものだという前提が感じられるからです。
例えば、会社で自分の担当業務を「手伝います」とは普通言いません。
手伝うというのは、誰かが主体となっている仕事に協力することです。
共働きの結婚生活なら、家事は女性だけの仕事ではありません。
男性も当事者なんですね。
ですから、
「家事は積極的に手伝います」
よりも、
「家事は二人で協力して分担していきたいです」
という言葉の方が、女性に安心感を与えやすいでしょう。
婚活では、良かれと思って使った言葉が、相手には違う意味で伝わることがあります。
自分では加点のつもりが、相手には減点になる。
これも男女の自己PRのズレの一つなんですね。
男性が勘違いしやすいその他のアピール
「親が土地を持っています」
「家族みんな仲が良いです」
こうした話も、男性が思うほど女性へのアピールにならないことがあります。
特に家族仲については、男性と女性で受け取り方に違いがあるんですね。
もちろん、女性も家族仲の良い男性を好ましく思います。
しかし、女性が結婚相手に望んでいるのは、家族との関係が良好であり、なおかつ適度な距離があることなんです。
親を大切にする男性は魅力的です。
しかし、何でも親に相談する、休日はいつも実家に帰る、何かあると親の意向を優先する。
そうした男性では、女性は結婚後の生活に不安を感じてしまいます。
女性が望んでいるのは、親を大切にしながらも、結婚後は夫婦を一つの独立した家庭として考えてくれる男性です。
つまり、
家族仲が良いことと、家族との距離が近すぎることは違うんですね。
男性がアピールしたいのは「家族仲の良さ」でも、女性が確認したいのは「結婚後の家族との距離感」だったりするのです。
趣味がたくさんある
ゴルフ、釣り、スキー、旅行、車、スポーツ観戦。
趣味が多いことは、人生を楽しんでいる証拠でもあります。
しかし、女性によっては、
「休日はいつも趣味で忙しいのかな?」
「お金がかかりそうだな」
「結婚しても私との時間はあるのかな?」
と感じることがあります。
趣味が多いこと自体が悪いわけではありません。
ただ、結婚相手を探している女性が知りたいのは、男性がどれほど多趣味かということよりも、結婚後に二人の時間を大切にできるかどうかだったりするんですね。
女性の料理上手は男性へのアピールになるのか?
女性の自己PRで、
「健康に気を遣った料理を作るのが得意です」
という言葉を見かけます。
女性としては、料理上手で家庭的な自分をアピールしたいのだと思います。
もちろん、健康を大切にすることは良いことです。
しかし、男性によっては少し違った受け取り方をすることがあります。
「薄味の料理ばかりなのかな?」
「好きなものを食べさせてもらえないのかな?」
「毎日の食事に口うるさく言われそうだな」
という具合です。
女性が伝えたいのは、家族の健康を大切にする優しさです。
しかし、男性が想像するのは、食事の自由がなくなる結婚生活かもしれません。
それなら、
「料理が好きで、和食から洋食までいろいろ作ります。美味しく食べてもらえると嬉しいです」
などと伝えた方が、男性は楽しい食卓を想像しやすいでしょう。
女性がアピールしたいのは健康への気遣いでも、男性が求めているのは美味しく楽しい食事の時間だったりするんですね。
女性が勘違いしやすいその他のアピール
趣味や教養が豊富
ワインに詳しい。
海外旅行が好き。
ピアノやバイオリンが得意。
どれも素敵な趣味や特技です。
しかし、それだけで男性から高い評価を得られるとは限りません。
場合によっては、
「自分とは生活水準が違うのかな?」
「結婚後も旅行にたくさん行きたいのかな?」
「一緒に楽しめるだろうか?」
と、男性が少し距離を感じてしまうこともあります。
もちろん、趣味や教養を隠す必要はありません。
同じ趣味を持つ男性には、大きな魅力になることもあります。
大切なのは伝え方なんですね。
例えば、
「海外旅行が好きで、これまで20か国に行きました」
という自己PRと、
「旅行が好きなので、結婚後も二人でいろいろな場所へ出かけられたら嬉しいです」
という自己PRでは、男性が受け取る印象が違います。
前者は女性自身の経験を伝えています。
後者は男性に、二人で過ごす未来を想像させています。
この違いは小さくありません。
婚活で評価される条件と、結婚したいと思わせる魅力は違う
婚活では、自己PRが一生懸命になるほど、自分の長所を並べてしまいがちです。
年収が高い。
料理が得意。
趣味が豊富。
家事ができる。
家族仲が良い。
どれも決して悪いことではありません。
しかし、結婚相手を選ぶ人が知りたいのは、それだけではないんですね。
その人と結婚したら、どんな毎日になるのか。
自分を大切にしてくれるのか。
困ったときに協力し合えるのか。
一緒にいて楽しいのか。
そうしたことです。
例えば、男性なら、
「家事が得意です」だけでなく、
「共働きなら家事も二人で協力していきたいです」
と伝える。
女性なら、
「料理が得意です」だけでなく、
「休日には一緒に料理を楽しめたら嬉しいです」
と伝える。
同じ長所でも、伝え方によって相手が想像する結婚生活は変わります。
もちろん、言葉だけではなく、実際の交際でその姿勢を示すことも大切です。
自己PRは相手にとっての魅力に変換する
婚活の自己PRで大切なのは、自分の長所を並べることではありません。
その長所が、相手にどんな幸せをもたらすのかを伝えることです。
男性が家事をすることも、女性が料理上手であることも、それ自体が結婚の決め手になるとは限りません。
相手が知りたいのは、あなたが何をできるかだけではなく、あなたと結婚するとどんな毎日が待っているかということなんですね。
自分が自慢したいことと、相手が魅力を感じることは違う。
この視点を持つだけでも、婚活の自己PRは大きく変わってきます。
結婚相談所トモカイのプロフィール作成
結婚相談所トモカイでは、日本橋で25年にわたり、男女双方の希望や結婚観を聞きながら婚活をサポートしてきました。
その経験から、本人にとっては何気ない長所が異性には大きな魅力になったり、反対に自信を持ってアピールしていることが相手には響かなかったりすることを実感しています。
プロフィール作成では、そうした男女の評価のズレを踏まえ、お相手に魅力が伝わる文章になるよう添削・アドバイスを行っています。
現在の婚活がうまくいっていない方、他の結婚相談所で活動されている方からのご相談も歓迎しています。
相談は無料です。来店・ZOOMのどちらでも承ります。










