結婚相談所での嘘を見抜くための基本知識


結婚相談所でのプロフィールに嘘を記載することは、婚活を成功させるうえで大きなリスクを伴います。

しかし、残念ながら一部の人がプロフィールに事実と異なる情報を記載するケースもあります。

以下では、よくある嘘の種類、理由、リスク、そして対策について詳しく解説します。

婚活プロフィールに潜む嘘の種類

婚活プロフィールには、少しでも自分をよく見せたいという気持ちから、現実とは異なる情報が記載されることがあります。

これらの嘘には様々な種類があり、それぞれ動機や目的が異なります。

以下に、婚活プロフィールに潜む主な嘘の種類を紹介します。

1. 外見に関する嘘

写真を加工して実際より若く見せたり、体型の偽りは少なくない事例があります。

結婚相談所の場合でも、写真は写りの良い写真をお願いしていますし、それが実物と違うと感じれば嘘になるのでしょう。
難しいのはそこの線引きが明確でなく、かつ相手が感じた主観によるものだという事です。

芸能人や政治家の宣材写真などでも、写真はとてもよくしてありますので、それ自体が問題ではないはずです。

結局は、本人と認識できないような写真はNGという部分がレッドラインなのかと思います。

さらに言えば、女性の体重・男性の身長なども多少の盛りは結構な割合でありますし、許容もされています。

この部分は、真実との僅かな差異は許容範囲だと割り切る方が目くじらを立てるよりも活動が潤滑に進むかと思います。

2. 年齢に関する嘘

年齢を若く記載し、検索条件に引っかかるように年齢を偽装する嘘になります。

マッチングアプリ等では可能な場合もありますが、年齢をごまかすことは結婚相談所では不可能です。

3. 学歴の誇張

実際の学歴よりも高い学校名を記載する嘘です。

知的な印象を与えたり、検索条件にかかりやすくする目的がありますが、これも結婚相談所では卒業証明書の提出が求められますので、虚偽の学歴申告は不可能になります。

結婚相談所では学歴に嘘はありませんが、開示をしていない学歴で勘違いを生む場合があります。

最も多いのは、一流大学の大学院修了という学歴の方が、内部進学ではない場合です。

それほど偏差値の高くない大学から一流大学の大学院に進学するケースは少なくなく、結婚相談所のプロフィールにも最終学歴である一流大学大学院のみ記載している場合になります。

誤解を生まないように、早稲田大学⇒東京大学大学院 等の記載をされている方もいます。

4. 職業・収入に関する嘘

実際の収入や職業を格上げする嘘です。

不思議な事に婚活アプリに存在する医師の数は、日本に存在する全ての医師の数を超えるそうです。

人気条件に合致させたいという目的で動機はわかりやすく今後もなくなることはないでしょう。

結婚相談所の場合、職業を医師でない人が医師、弁護士でない人が弁護士と活動することは不可能ですが、先月まで会社員だった方が、リストラにあい今月は無職という可能性は0ではありません。

収入に関して言えば、結婚相談所の場合には、登録の際に収入の証明書が必要になりますので虚偽の申告は難しいはずです。

こちらも可能性としてあるのが、

転職をしてそれを相談所に申告しないままでいた場合

外資系などで歩合・インセンティブやボーナスに大幅に変動があった場合

定年退職して昨年と年収が違っている場合

などは昨年と今年の年収が大幅に違っている場合があります。

基本的には大幅な変動があった場合には申告義務がありますし、日系の会社や公務員等の場合は職業が変わっていなければ軽微な違いになるはずです。

事例としてあるわけではありませんが、可能性としてはあり得るという事です。

5. 趣味・ライフスタイルの嘘

実際には興味のない趣味を記載するという事はあり得る事です。

実際に、読書・音楽鑑賞・映画鑑賞などは経験としてはあっても趣味と言えるレベルにはない場合も多いでしょうし、記載するほどの趣味がない場合に、とりあえず書いておくという方も少なくないはずです。

趣味に映画鑑賞があって、自己紹介に「ミステリーや心理サスペンス物が好きです。最近は〇〇〇という映画を観て・・」等の記載があれば本当に趣味なのでしょうし、映画について何も記載がなければ、熱量は少ないのだと想像できます。

逆に、社交ダンスやモトクロス等という一般的でない趣味の記載はその通りなのだと疑う必要はないでしょう。

女性が、男性から見て理想の女性像に近づけるために、料理、インテリア等という記載を好む傾向もあります。

まるっきりの嘘というよりは、盛ってしまう。大げさに書いてしまう。という事なのでしょう。

6. 結婚観や価値観の偽装

嘘というには言葉がきついようにも思えますが、結婚相談所である事例として

子供を持つことに消極的な方が、子供の希望欄に「どちらでもよい」という記載をする場合があります。

本人も、「本当は子供は欲しくないが、相手がどうしてもと望むのなら要検討・・」というような、絶対条件ではないが子供には消極的という場合などです。

また、結婚後は仕事を辞めたい、仕事を続けたい。等の希望も、絶対と決めていない場合には、とりあえずは、どちらでもとれるようにあいまいに記載される場合も少なくありません。

実際には、結婚後の状況などにより変化する可能性もある部分なので嘘という事ではありませんが、記載が「どちらでも」等の場合にはお見合いの場や初期のデートで結婚観・価値観の確認はあった方が勘違いのまま交際を続けるよりはよいでしょう。

7. 家族背景の誤魔化し

家族構成には、多少デリケートな部分がありますので、嘘というより認識・記載の仕方の違いといった方が良い場合が多くなります。

父・母とも健在だが、既に離婚している場合や、血のつながりのない父母の場合もあります。

兄弟も、連れ子同士の兄弟の場合もあれば、兄とは血のつながりはないが弟はあるという場合もあります。

この辺の部分に関しては、お付き合いの中で知るという事になります。

8. 居住地や生活環境の嘘

最も多いのは、結婚後の同居の部分になります。

結婚後の同居欄を「同居家族なし」と記載している方が、交際していくうちに実は、「強く同居を望む」相手だとわかった。というようなケースはない話ではありません。

結婚相談所では、希望欄に「同居希望」と記載するとお見合いの成立が難しくなるためになしと記載する訳です。

希望欄には「要相談」という記載方法がありますので、そちらを選択する場合もあります。

実際には「同居要相談」の場合には相談の余地はあまり多くなく、「同居」を望んでいる場合が多くなります。

9. 独身状況の嘘

婚活アプリ等で一番ある嘘が、既婚男性が独身男性と偽るケースです。鈴木紗理奈さんのケースですね。

結婚相談所では登録時に独身の証明が求められますので不可能になります。

結婚相談所ではわからない情報

お相手の借金の有無

結婚相談所は会員の個人情報を守ることが義務付けらており、借金はデリケートな個人情報ですので結婚相談所が強制的に調査したり開示することは出来ません。

収入の証明書類である源泉徴収票や納税証明書は提出義務がありますが、借金の有無を証明する書類(信用情報など)は提出義務はありません。

また、借金は悪というわけではなく問題ない借金もあれば問題のある借金もあります。

例えば、年収3000万円という高収入の経営者が、会社の借入金3億円の個人補償をしているケースなどは、事業が順調で成長していれば問題ありませんが、事業が低迷していれば問題になります。

また、5000万円のマンションを購入し、ローンの残債が1000万円という状態なら心配はない訳です。

最もよくないのは、借金癖があり、かつ返済を滞らせているような場合です。

相手がクレジットカードをつくれなかったりする場合はアウトです。

お相手の健康状態

病歴・健康状態も本人申告に委ねられています。

結婚相談所が医療記録を確認することはありません。

病歴をプロフィールに記載するかどうかは、会員様側の自由です。結婚相談所は一部の病歴(例: 重大な持病や遺伝性疾患)を記載するよう推奨するレベルになります。

ただし、持病や障害についての情報を記載しないという場合、いざ結婚に至る直前でのカミングアウトで破局してしまう事も少なくありません。

また、既に完治・寛解している病歴などを他人に積極的に知らせる必要もありませんので、お付き合いの中で伝えるというケースが多くなります。

お子さんが望めない場合や、日常生活に相手の協力・理解が必要な場合には、事前の開示・理解が必要だと思われます。

お相手やご家族の宗教

結婚相談所では、宗教に関する情報は原則として本人の申告になります。

宗教を証明する手段はありませんし、個人の信仰はプライバシーを尊重、個人情報保護する観点から、結婚相談所が強制的に確認することは出来ません。

IBJには会員プロフィールには宗教欄はありません。NNRやBIU等のその他連盟には記載欄がありますが、必須・強制ではありません。

トモカイの場合、結婚相手に宗教を望まないとご希望の場合には、本人紹介文章に

「宗教はありませんので、お相手様にも宗教のない方を希望されています。」

というような記載を加えます。

また、お見合いや初デートなどの出会いから初期の段階で

「宗教や信仰についてどう考えていますか?」というような質問は失礼なものでも、おかしなものでもありませんので、自然に尋ねることができます。

結婚相談所における嘘のまとめ


結婚相談所でのプロフィールに嘘を記載することは、信頼関係の構築や婚活の成功に大きな障害となります。

長期的には信頼を失い、自分や相手を傷つける結果になりがちですので、正直な情報を記載し、自分自身を誠実にアピールすることで、本当の意味での幸せを見つける可能性が高まります。

また、相手の情報に疑問を感じた際には、結婚相談所のカウンセラーに相談し確認できる部分は確認し、相手に聞くべき部分は尋ねてみる。

そういった対応でトラブルを未然に防ぐことができます。