お見合いから交際にはなった。
何度かデートもしている。
けれど、関係がなかなか前に進まない。
結婚相談所で活動していると、このような交際は少なくありません。
交際期間が長くなれば、自然に気持ちが深まるとは限りません。
むしろ、関係を進めないまま時間だけが過ぎると、二人の距離が固定されてしまうことがあります。
私は、お見合い後の交際を飛行機の離陸に例えることがあります。
男女の交際は飛行機のフライトに似ている
飛行機は、
滑走路に入り、
速度を上げ、
離陸し、
目的地へ向かって飛行し、
最後に着陸します。
男女の関係もよく似ています。
出会い、
お互いを知り、
距離を縮め、
結婚を決断する。
お見合いは、まだ目的地に着いた状態ではありません。
飛行機でいえば、二人が同じ滑走路に入ったところです。
お見合い後に連絡先を交換し、仮交際になったら、そこから少しずつ速度を上げていかなければなりません。
お見合い後は距離を縮めていく必要がある
飛行機は、滑走路に入っただけでは離陸できません。
前へ進み、十分な速度をつける必要があります。
お見合い後の男女も同じです。
連絡を取り合う。
次に会う予定を決める。
一緒に過ごす時間を増やす。
少しずつ自分の考えや気持ちを伝える。
こうした積み重ねによって、二人の距離は縮まっていきます。
ところが、仮交際になったことで安心してしまい、連絡もデートも少ないまま時間をかける人がいます。
月に一度会うだけ。
当たり障りのない話だけを続ける。
次の約束もなかなか決まらない。
これでは、交際しているように見えても、実際にはほとんど前へ進んでいません。
飛行機でいえば、滑走路をゆっくり走り続けている状態です。
滑走路はいつまでも続かない
飛行機は、滑走路が終わるまでに離陸しなければなりません。
男女の交際にも、関係を進めやすい時期があります。
結婚相談所の場合、お見合いをした時点で、二人とも結婚相手を探していることは分かっています。
そのため、一般的な恋愛よりも早い段階で、
「この人ともっと親しくなりたいか」
「結婚相手として考えられそうか」
を見極めていく必要があります。
私の経験では、交際が始まってから1~2カ月、デートでいえば3~4回程度が一つの目安です。
長くても5~6回会う頃には、関係をもう一段進めたいと思えるのか、それとも難しいのかが見えてきます。
もちろん、すべての男女が同じ速度で進むわけではありません。
慎重な人もいますし、仕事の都合で頻繁に会えない場合もあります。
ただし、
時間をかけていることと、関係が深まっていることは別です。
何度会っても距離が変わらず、お互いの気持ちも分からないままであれば、その関係は「慎重に進んでいる」のではなく、止まっている可能性があります。
時間をかければ好きになるとは限らない
婚活では、
「もう少し会えば好きになれるかもしれない」
「そのうち相手の気持ちが分かるだろう」
と考えて、結論を先延ばしにすることがあります。
しかし、人間関係は時間をかければ必ず深まるものではありません。
交際初期の勢いを失うと、お互いを異性として意識しにくくなり、関係が固定されてしまうことがあります。
嫌いではない。
会えば普通に話せる。
けれど、結婚へ進むほどの気持ちにはならない。
この状態で何カ月も交際を続けても、突然大きく関係が変わるケースは多くありません。
滑走路を走り切ってしまった後から、無理に離陸しようとしても難しいのです。
長く知っていた男女でも、交際の始まりが滑走路になる
「知り合ってから何年もたって結婚した人もいる」
と思う方もいるでしょう。
例えば、5年間同僚だった二人が、交際を始めて1年後に結婚することもあります。
しかし、この場合、5年間ずっと滑走路を走っていたわけではありません。
同僚だった二人がお互いを異性として意識し、交際を始めた時に、初めて滑走路へ入ったのです。
大切なのは、知り合ってからの年数ではありません。
男女として関係を進め始めてから、どのように距離を縮めたかです。
結婚相談所では、お見合いをした時点で、すでに滑走路へ入っています。
だからこそ、一般的な出会いと同じ感覚で、いつまでも様子を見続けるのは得策ではありません。
結婚には多少の「向かい風」も必要
飛行機は一般的に、追い風よりも向かい風の方が短い距離で離陸しやすいといわれます。
結婚も、少し似ています。
交際している状態に何の不満もなく、将来を決める必要も感じなければ、結婚の話を先延ばしにしてしまうことがあります。
一方で、
転勤が決まった。
住まいの更新時期が来た。
親が元気なうちに結婚したい。
子どもを望むため、時間を大切にしたい。
こうした出来事が、結婚について具体的に話し合うきっかけになることがあります。
もちろん、焦って結婚すればよいという話ではありません。
ただ、結婚には「いつか」ではなく、二人で将来を決める時期が必要です。
多少の向かい風が、二人を結婚へ向かわせることもあるのです。
勢いとは、強引に進めることではない
婚活では「勢いが大切」とよく言われます。
ここでいう勢いとは、相手の気持ちを無視して強引に関係を進めることではありません。
会いたいと思ったら、次の約束をする。
相手に興味を持ったら、きちんと質問する。
楽しかったら、楽しかったと伝える。
交際を続けたいなら、その気持ちを態度で示す。
このように、お互いが少しずつ前へ進むことです。
どちらか一人だけが速度を上げても、二人の関係は離陸できません。
二人の気持ちと歩調を確かめながら、関係を進める必要があります。
お見合い後の時間を大切にする
お見合いから仮交際になったことは、結婚へ一歩近づいたということです。
しかし、仮交際になっただけで安心してはいけません。
交際初期には、関係を深めやすい時期があります。
その大切な時期を、連絡を待つだけ、様子を見るだけで終わらせないでください。
会う回数を重ねるだけではなく、
「前回より相手のことが分かったか」
「自分のことを伝えられたか」
「二人の距離は少し縮まったか」
を考えてみてください。
滑走路はいつまでも続きません。
焦る必要はありませんが、立ち止まっている時間もありません。
結婚を望むのであれば、相手の気持ちを確かめながら、少しずつ速度を上げていくことが大切です。
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