拒否できなかったお見合い
よく、昔は世話好きな親戚のおばさんや近所のおばさんが結婚をさせてくれた。最近はそういう人がいなくなって・・・・なんて言われます。
それはその通りです。
が、
今の時代に、その人たちが親戚や近所にいたからと言って同じように結婚できると思うのは間違えです。
だって昔のお見合いには拒否権がなかったんですから
正確にはありました。
でも、その発動はどうしても嫌と言う場合のみに限られたのですよ。
小津安二郎の映画などみていると本当に昔の結婚は簡単だったと感じます。
「晩春」と言う映画、年頃の娘、原節子はお嫁に行きたがりません。
結婚をしぶる原節子に叔母である杉村春子は、お見合い話を持ってきて言います
「鼻から下はあなたの好きなゲーリークーパーに似ているからお嫁に行きなさいよ。」
行く訳ねえだろ!
と皆さんなら言うでしょうが、原節子はお嫁に行きます。(お父さんが再婚すると言いだしたのが一番の理由ですけど)
そういう時代だったんですね。