都合の悪い情報は見えない
子供のころから、字が下手なのがコンプレックスでした。
小学生のころ、見かねた親が私を近所の書道教室に通わせました。
しかし、全く上達しません。
5級上から進級できないのです。
今度こそはと何度も頑張ってみましたが、進級できません。
私より後に通い始めた、近所の2つ下の女の子が4級に進級したのをきっかけに辞めました。
打ちひしがれた紅顔の美少年は
学校の図書室にあった、子供偉人伝記の豊臣秀吉の中で秀吉が
「歌や字など下手でも意味がわかればいいのだわい。」と言っているのを読んで、さすがに秀吉!わかっているな。と立ち直ったのです。
当時の私が欲した情報は
字が下手なことぐらい大したことじゃない。
という内容の情報でした。
それを誰かに言ってほしかったんですね。
人間って自分に都合の良い情報だけを取り入れる傾向ってあると思うんです。
ネットの質問掲示板などで
最初のデートは男性が奢った方がいいですか?
なんて質問する人がいると、奢った人がいいという人と割り勘にすべきという人が戦っています。
男性が奢る派は
最初のデート位奢るのが当たり前とか
哺乳類のオスはみんなメスに餌なんかを提供しているから、男が奢るのが自然なのでは?と書いています。
それに対して割り勘派の1人の方が
モルモンコオロギは逆!と書いているのです。
コオロギまで遡るとは・・・・人間はお互いに都合の良い情報だけが目に入るんですね。