同調圧力と言う圧力の話

人間には常に同調圧力と言う圧力が働きます。

普通に生活をしていても空気圧と同調圧は働きます。

同調圧力とは周囲に同調を求められる圧力です。

ケーキ屋さんの行列に並んでる人に「ここのケーキはそんなに美味しいんですか?」と聞いても「知らないけど、並んでるから美味しいんじゃないの?」なんて答えが返ってきたりします。

並んでいる人が多ければ美味しいはずと思うのは自然な事です。

ベストセラーと聞けば読みたくなりますし、「全米が泣いた!」とか「全米強行収入NO1!」などと言われると観たくなる心理も同じです。(全米が揺れても震えても観たくなります。)

この同調圧力の凄さは実験結果からもわかります。

実験は数人に簡単な問題を出します。

1人を除いて全員サクラです。

サクラは全員、間違った同じ答えを言います。

最後に実験者に答えを聞くと、4割近くが本当は知っているのに間違った答えをします。

もし私が実験された事を考えても

中国の首都は?みたいな問題が出たとして、最初の人が「上海!」なんて答えたとしても動じないと思います。「馬鹿め!」と思うだけです。

2人目が「上海!」と答えてもまだ動じません。

3人目4人目が「上海!」と答えだすと少し心配になります。

「最近変わったのか??」などと思うと思います。5人6人7人と続けて「上海!」と答えられれば「ははーん。これは、最近遷都があったな!」と考え私も大きな声で「しゃんはーい」と答えてしまうような気がします。

何が言いたいのかと言うと、私が馬鹿だと言うことではなく結婚も同じだと言うことです。

会社などでも独身者が多い職場の方は結婚に向けてスロースターターになります。結婚を考える時期が平均よりも遅くなるのです。

これは、周囲の環境に独身者が多いため、独身が普通と言う同調圧力が働く為です。

しかし、それは会社の中だけの話でしかありません。

周囲の環境に独身率が高いと言う事は、常に独身でいようとする同調圧力が働いていることになります。

逆に、既婚者が多ければ結婚していることが当たり前だという同調圧力が働きます。

みなさんの職場はどうでしょうか?

普通がずれる

同調圧力がかかっていなくても、人間は自分に都合の良いように普通をずらす傾向があります。

30歳で結婚していなくても、普通ですが

35歳だと普通よりは遅いのは間違いありません。

しかし、凄く遅い訳ではないので、ギリギリ普通だと思い込むんです。

やがて、結婚していなくても普通

というように、自分の状況に合わせて普通をどんどんずらしていきます。

これがダメだとは言いませんが、当初描いていた普通とは違っているという自覚はあってもよいかな?と思います。

普通は、数が多い分

生きていくうえで有利で楽です。

現在、生涯未婚率は女性で2割近く 男性で2割強となっています。

しかし、それでも8割の人は結婚しているんです。

結婚していない事は、珍しいことではなくなっていますが、それが普通だとは言えないんですね。