立場の違いで変わる考え方

テレビで、ライオンがインパラを追いかけている場面を見ることがあります。

インパラの立場で見ていると、

「逃げろ!頑張れ、インパラ!」

と応援したくなります。

ところが、飢えた子どものために母ライオンが必死に狩りをしていると知ると、

「頑張れ、母ライオン!インパラ、転んでくれ!」

と、今度は反対側を応援している自分がいます。

起きていることは同じでも、どちらの立場から見るかによって、受け止め方は変わります。

男女の関係でも、同じことが起こります。

好意が、好意として伝わるとは限らない

たとえば男性が、女性の帰宅を心配して「無事に着いた?」と何度も連絡したとします。

男性は、相手を大切に思っているのかもしれません。

しかし女性には、

「信用されていないのかな」

「行動を監視されているようで嫌だな」

と感じられることがあります。

反対に、女性が男性の服装について意見を言ったとします。

女性は、もっと素敵になってほしいと思っているのかもしれません。

でも男性には、

「今の自分を否定された」

と聞こえることがあります。

言った側には好意があっても、言われた側には不満や批判として届いてしまう。

好意が、必ず好意として伝わるとは限らないのです。

望んだ行動でなければ、すべて不正解なのか

婚活では、自分の期待と違う言動があると、

「気が利かない」

「そんなことをされてもうれしくない」

「私のことを分かっていない」

と、相手を判断したくなることがあります。

しかし、その行動の結果だけではなく、理由も見てほしいのです。

やり方は少しずれていても、喜ばせようとしてくれたのかもしれません。心配の仕方は上手でなくても、大切に思ってくれているのかもしれません。

相手の投げたボールが、自分のストライクゾーンから少し外れていたとしても、好意のあるボールなら、一度くらい受け止めてみてもいいでしょう。

そして、

「気持ちはうれしいけれど、私はこうしてもらえる方がうれしい」

と伝えてみる。

次から投げる場所を変えてくれる人なら、二人の関係は良くなっていきます。

見るべきなのは、その後の態度

ただし、好意があれば何でも許されるわけではありません。

交友関係を制限する。連絡を強要する。嫌がっているのに行動を管理する。人格を否定する。

本人が「あなたのため」と言っても、受け入れる必要はありません。

婚活で見るべきなのは、

自分の望む行動をしてくれたかだけではなく、自分を思ってした行動なのか。そして、こちらの気持ちを伝えた後に修正してくれる人なのかです。

「そんなつもりではなかった。次から気をつけるね」

と言って、実際に変えようとしてくれる人なら、すり合わせができます。

反対に、

「あなたのためにやったのだから、文句を言うな」

と自分の考えを押し通す人とは、安心できる関係をつくるのは難しいでしょう。

最初から分かり合える相手はいない

立場が違えば、同じ言動でも見え方は変わります。

だから婚活では、一度の行き違いで、

「この人は気が利かない」

「相性が悪い」

と決めつけないことです。

まず、その言動の理由を考える。分からなければ聞いてみる。そして、自分がどう感じたかも伝える。

結婚に向いているのは、最初から何もかも分かり合える二人ではありません。

好意の伝え方がずれたときに、二人で直していける関係です。

せっかく出会えた相手です。

少し外れたボールが飛んできても、すぐに交際終了の判定を出さず、そのボールにどんな気持ちが込められていたのかを見てほしいと思います。

もっとも、毎回大暴投なら、無理に捕りに行かなくても構いません。

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「気が利かない人なのか、好意の伝え方が下手なだけなのか」「気になる言動があるけれど、交際を終えるほどなのか」。交際中は、自分一人では判断しにくいことがあります。

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