「男性ならデートをリードするべき」

「女性ならこう振る舞うべき」

婚活中、こうした意見を持つこと自体は自由です。

ただ、それを交際相手に何度も言えば、相手は疲れます。たとえ正しいことを言っていたとしても、「この人と結婚したら、毎日こうして採点されるのだろうか」と感じるからです。

正しいことを言っているのに、交際が終わる

たとえば、デートの店を決めるとき。

「男性なら店くらい決めるべきでしょう」

と言われたら、男性は店を探すかもしれません。

でも、次のデートも楽しみにできるでしょうか。

「行ってみたい場所があって、良かったら一緒に決めませんか」

なら、同じ希望を伝えていても、二人の会話になります。

婚活では、正論で勝っても、相手が「この人と暮らしたい」と思わなければ、交際は進みません。

「べき論」が増えると、安心して話せなくなる

「普通はこうするべき」と言われるたびに、相手は自分の事情を話しにくくなります。

仕事で疲れていても、予定が合わなくても、意見が違っても、「また正される」と思えば黙ってしまう。

結婚生活には、二人とも余裕のない日があります。家事が予定どおりにできない日も、言葉が足りずに行き違う日もあるでしょう。

そんなときに必要なのは、どちらが正しいかを決めることだけではありません。

「今日はどうしようか」

と、二人で話せることです。

希望は「べき」ではなく、自分の言葉で伝える

もちろん、言いたいことを我慢する必要はありません。

連絡がなくて心配したなら、伝えていい。家事やお金について希望があるなら、結婚前に話しておいた方がいいでしょう。

ただ、言い方を少し変えてみてください。

「遅くなるなら連絡するべき」ではなく、「連絡がないと心配になるので、遅くなるときは教えてほしい」。

「家事は半分ずつするべき」ではなく、「二人が無理なく続けられる分担を考えたい」。

前者は相手を正す言葉です。後者は、自分の気持ちを伝え、相手の考えも聞ける言葉です。

結婚相手は、正論に従う人ではない

交際中に意見が違うのは、珍しいことではありません。

大切なのは、その違いを「私の考えが正しい」で終わらせないことです。相手の事情を聞き、自分の希望も伝え、二人に合う答えを探す。

結婚に必要なのは、自分の正論に従う相手ではなく、違いを安心して話し合える相手です。

「べき論」が口をついて出そうになったら、一度「私はどうしたいのか」「相手はどう考えているのか」と聞いてみてください。

その会話の方が、二人を結婚に近づけると思います。

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